摩天楼オペラドラム // 響独占インタビュー

私が摩天楼オペラの各メンバーに、バンドやその活動について長々と質問させていただいてからそれほど時間は経っていないのですが、一点どうしても気になることが出てきてしまいました。皆さん響を「摩天楼オペラのドラマー」としてご存知かとは思いますが、実はそれだけではないんです。

響とは一体何者なのか、バンド内での彼のポジションはさることながら、今回のインタビューではもっと掘り下げて聞いていきたいと思います。若いころから音楽を愛し、驚愕な才能を常に発揮し続ける彼。そのYouTubeチャンネルについてすらまだ触れていません。今日はそれらについて話していきましょう。まずは軽く自己紹介から…

 

略歴

響の音楽への愛は彼の両親が有名なプロの音楽家であることからも彼の家族に限ったことではなく、幼いころにパーカッション楽器を始めるも、大学生になるまでは真剣にドラムを叩くことはなかった。この頃、彼は自身のYouTubeチャンネルを開設するも特段活用することはなく、キバオブアキバのVAVAからドラムを学んでいた。
2014年にエレクトロニックコアバンドであるSEVER BLACK PARANOIAへ加入後、2016年にはPearl Drums や Zildjian Cymbalsとのエンドースメント契約を結び、更には同年下半期にメタルコアバンドのA Ghost of Flareへの加入を果たす。
2018年の5月よりサポートドラムとして摩天楼オペラの活動を開始、2019年1月には正式メンバーとなり現在に至る。現在までに彼がサポートとして参加したグループは以下の通り:DIMLIM、Earthists、Broken By The Scream、iNSOMNiAそしてSailing Before TheWind。他にも多数のバンドでのサポートを経験しているが、ここでは省略する。

さて、それではインタビュー開始です!

前回はバンド全体へのインタビューでしたが、今回は響さんについて深く掘り下げて聞いていきたいと思います!もう一度読者へ向けた自己紹介をお願いできますか?
響: 白石響です。本名です。1993年7月13日生まれ、2014年からロックやメタルの音楽シーンで活動しつつ、摩天楼オペラ含め数多くのバンドのサポートドラムをしてきました。2019年から正式ドラマーとして加入し、2月にはKING RECORDSからメジャーデビューも果たしました。摩天楼オペラのドラマーとしての活動のみならず、様々なアーティストのサポートや、教育関連の活動やドラムセミナーも行っています。

2016年に響はPearl Drums や Zildjian Cymbalsとのエンドースメント契約を結び、その結果現在でも双方の機材を使用していますが、これらのブランドの魅力とは一体何なのでしょうか。また現在彼が使用しているセットアップはどのようにして生まれたのでしょうか?

使用されている機材についてお聞きします。Pearl drumsとZildjianをミックスして使っていらっしゃいますが、他にも機材のブランドはありますよね。これらを使う決め手は何だったのでしょうか?
響: 2016年にPearlとZildjian双方とエンドースメント契約を結んでから、このセットアップを使っています。主な理由はPearlのReferenceシリーズの音が好きだからですね。他の製造品には出せない、パワフルな音が出せるんです。Zildjianは音楽シーンでずっと使われてきているっていうのと、膨大な数のシンバルがあって好きに選べるから使ってますね。

2つのバスドラムを含む大きなセットアップを使ってらっしゃいますが、シーンの大多数の他のドラマーはそこまでのものを組むということは中々ないかと思います。2つのバスドラムを使うことに何か特別な意味はありますか?また、このセットアップに何か付け加えたい機材はありますか?
響: X JAPANのYoshikiさんのセットアップに憧れてドラムを始めたんですね。なので、自分のセットアップを2つのバスドラムを入れた大きなものにするっていうのは夢でした。また摩天楼オペラはヴィジュアル系メタルバンドなので、キャノンタムを入れてみたいと思っています。ただ、入れる場所がないので結構難しいです。

 

YouTube:響/摩天楼オペラ

摩天楼オペラの活動とは別に教育関連(ドラム教室等)やドラムコース、セミナー(通常彼の誕生日に開催)、読書、他のミュージシャンやアーティストのサポート、また自身の画集を出すなどの音楽活動とはおよそ縁のないユニークな活動含め、響は様々な活動に参加しています。それらについては追々聞いていくとして、まずは彼のYouTubeチャンネルについて話していきましょう。数年前から自身のYouTubeチャンネルにドラムカバービデオをアップロードしている彼ですが、現時点でチャンネル登録数30,000という快挙を成し遂げ、先日スペシャルライヴビデオでそのお祝いをしていました。さて、詳しく聞いていきましょう。

Chronosを探す響

YouTubeチャンネルは特にパンデミックの影響下で多くのミュージシャンがオンラインでの活動へシフトされていったことを鑑みても、ご自身について、またご自身のドラムスキルについて世界中の視聴者へ向けて拡散するのに有効だったかと思います。ただ、チャンネル自体は少し前に開設されていましたよね。チャンネルの開設からビデオのアップロード間のタイムラグはやはりパンデミックの影響を受けて改めて利用を考えたというところでしょうか。それとも他に何か理由があるんでしょうか?
響: YouTubeチャンネルは大学生になった時に開設しました。元々の目的は当時趣味でやっていたドラムカバーをアップロードすることでしたが、それはプロのミュージシャンとしては聞かない活動だったので、摩天楼オペラへの正式加入が決定した時にチャンネル自体を放置する形になりました。しかし「YouTuber」という職業が生まれ、YouTube上でエンターテインメントを提供する人数が大幅に増えた新しい時代の幕開けとなり、それに伴って今では以前と比べてカバービデオのアップロードがしやすくなりました。後はCOVID-19 の影響もチャンネル内の活動が増えた理由ではありますね。

響さんがYouTubeチャンネルで成功したことを受け、他のメンバーもインスパイアされていますよね。特に摩天楼オペラのボーカルである苑さんは、響さんのチャンネルを献身的に応援し、ついには自身のYouTubeチャンネルの開設に至りました。ただ、響さんからインスパイアされた人たちは苑さんだけでは決してないと思うのですが、例えば今から自分のYouTubeチャンネルを開設しようとしている人たちへのアドバイスはありますか?
響: 一番大事なことは内容に一貫性があることだと思います。自分のチャンネルの視聴者が次回のビデオにも関心を持ってくれるように、基礎を大事にしてコンテンツをアップロードするべきですね。僕の場合は、視聴者が習慣的にアップロードされた僕のビデオを見に来てくれるように、毎金曜夜8時(日本時間)に新しいビデオをアップロードすると決めました。後はハイクオリティな映像であることや、必要な時にコンテンツとして提供できるように、何が今流行っているのかをチェックすることも重要なポイントだと思います。

ご自身のチャンネルについてですが、今現在私たちは幸か不幸か時間を持て余している状況にあります。響さんも沢山のビデオをアップロードできるでしょうし、私たちも沢山視聴出来ます。しかしながらいつかパンデミックの終わりが来て、以前のようにライヴ活動は元より、その他の活動でお忙しくなる可能性は十分にありますよね?その時のチャンネル内での活動はどうされる予定ですか?
響: パンデミックが終わったら、ビデオのアップロードペースは遅くなると思いますが、チャンネル自体は続けていくつもりです。現時点で複数のドラムセミナーを同時進行で出来ているので、この調子で続けていけたらいいですね。

 

好きなこと、未来設計図と夢

摩天楼オペラの最新シングル「儚く消える愛の賛歌」が先月にリリースされ、このシングルについてもお聞きしたいことは山ほどありますが、前回のインタビューで仰った内容にスポットライトを当てて見ていきましょう:「この曲のようなドラミングがお好き」とのことですが、ご自身のYouTubeチャンネルを拝見しても、メタルがお好きなのかなと推測します。こういったジャンルが好きになったきっかけは何だったのでしょうか?
響: X JAPANのYoshikiさんのドラムをコピーしたかったんですね。それがドラムを始めた唯一の理由で、もちろん他のジャンルの音楽も好きですが、やっぱり僕の音楽への愛の原点はメタルから来ています。なので、それを軸として活動を続けていきたいと思っています。

このインタビューにお答え頂いている間にもバンドとして今年初のライヴに向けた準備をされていらっしゃいますよね。実際にはシングルのリリースもまだ先ですが、今後のリリースについてもお聞きしたいと思います。今後のご予定について既に発表できることはありますか?
響: シングルはぼくたちのファンに受けがよく、今のこの感じを壊さないようにもっと格好いい音楽をつくっていこうと思っています。

前回のインタビューでは昔の夢について語って頂きました。バンドで有名になることとのことでしたが、既に十二分に叶えられていますよね!夢を持ち続けることはとても大切なことと言えます。その上で、他に叶えたい夢はありますか?
響: バンドで有名になる以外は一ドラマーとして有名になりたいです。こっちの夢に関しては、メタルだけでなく全ての音楽ジャンルで演奏してみたいです。もちろん摩天楼オペラとして日本武道館のステージに上がることも大切な目標です!

今回のインタビューもそろそろ終盤ですが、読者に対して何かメッセージはありますか?
響: バンドのメンバーとしても、一ドラマーとしても自分にできる限りのことを続けていきたいです。ですので、これからも応援よろしくお願いします!YouTubeチャンネルはチャンネル登録者数100,000獲得を目標に頑張ります!

今回のインタビューでは響のYouTubeチャンネルに重きを置いて話してきましたが、その他にも要チェック事項があります!響のドラムセットアップやYouTubeチャンネルに興味のある方は摩天楼オペラの最新シングルのドラム演奏バージョンのプレビューを下からチェックして下さい。

摩天楼オペラ – 儚く消える愛の讃歌 (Drum Playthrough):
響のビデオをもっと見たいですか?
彼のYouTubeチャンネルはこちらから https://www.youtube.com/c/HibikiShiraishi/videos
おススメ動画。

 

感謝

簡潔に言って実際に目に見える数倍の価値を感じられました。通常、Jrockやヴィジュアル系のファンは自分たちの好きなミュージシャンの裏側を覗くことはしません。摩天楼オペラ全体へのインタビューに関してリサーチをしていく上で、彼らに聞きたいことが沢山あるのに、与えられた時間内では難しいという壁にぶつかり、今回響さんに特別ソロインタビューにお答え頂く流れとなったわけです。

今回のインタビュー内はYouTubeが現在最も有名なプラットフォームであり、話題であることからも、彼のYouTubeチャンネルに的を絞った形となりましたが、今後彼のその他の面についても皆さんにご紹介できる機会があることを祈ります。

響さん個人にあてた質問に快く答えて下さったことに深く感謝します。YouTubeチャンネルについてお聞きするだけのはずが、最終的にはもっと沢山のことにお答え頂きました。音楽や演奏する楽器に対する情熱についてかくも熱くお話いただけたこの素晴らしい機会に改めて感謝いたします。

 

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このインタビューはAyaが英語から翻訳したものです。

雪はArlequinのオーナーであり原動力です。
彼女はもともと Arlequin Photography という名前で写真家として 2009 年にこのプロジェクトを開始しましたが、それ以来ジャーナリズムと翻訳に興味を持ち始めました。 こうした関心のため、プロジェクトにはインタビューやレビューが追加されましたが、2021 年には最終的に「写真家」の限界に達し、Arlequin Magazineもそのミックスに加わりました。

雪はオランダ語を母国語とし、グラフィック デザインの学位を取得しています。 つまり、彼女は Arlequin Creations の中心人物でもあるということになります。
何年も経った今でも、彼女はArlequinで見られるインタビューやライブ写真を担当する主な人物ですが、レビューや舞台裏での仕事やコミュニケーションの大部分も彼女を通じて行われています。

彼女はオランダ語と英語をネイティブレベルで話しますが、日本語とドイツ語も理解します。

ヨーロッパのロリータオンラインショップ「Trip in the dream」のオーナー。
彼女はまた、時折アルルカン・マガジンの翻訳も行っています。

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